今日は62回目の終戦記念日、そう、60年以上経つのです、あの悲惨な体験から。
日系三世のスティーヴン・オカザキ監督のドキュメンタリーフィルム、ヒロシマナガサキ White Light / Black Rainを観てきました。今まで、何度となく半強制的に戦争の惨さ、悲しみを訴える映画を見させられ、そして、「いけないこと」と洗脳されるかのように教え込まれてきた僕たち。しかし、今、自分で選択し、この映画を見に行き、感じることは並々なことではなかった。そして、今まで見させられていただけで、きちんと見て来なかった自分を恥じた。
今まで、見させられてきたそれら資料、映画は全て日本人サイドからのも。もちろん、日本人の悪い部分を伝えるはずはありません。1931年からの満州事変も、1941年末の真珠湾攻撃も、あたかもそれは当たり前の、必然の攻撃であったかの様に。それらがあり、世界唯一の被爆国になったのです。それは、どうやっても変えることの出来ない事実。
スティーヴンは、アメリカで生まれ育つ日系人。ある程度偏見はあるのかもしれないが、可能な限り中立に、そして、原爆の惨さを嘘偽りなく、自分で敢行した数百に及ぶインタビューを編集し、この作品になっているのである。以下、この作品からの引用も含めて、少し自分の感じたことを伝えたいと思う。今日のブログは長いです。それでも、やはり知っておく必要があると思うので、書きます。初めに断っておきますが、僕にとってアメリカは好きな国ですし、特にこれといって偏った思想も持っていません。ただ、少しでも多くの人にこの映画を見て欲しい、どう言うことだったのかを知って欲しいだけです。
日本人の人口の75%が、1945年以降に生まれました。それはどう言うことか?「1945年8月に何があったか知っていますか?」の問いに答えられる人はほとんどいないということです。勿論、僕もそのうちの1人になるかもしれません、聞かれかた次第では。実際に体験していない訳だし。それでも、被爆者の方たちは見せたくない傷をさらけ出し、訴えているのです。忘れたくても忘れられない、でも、忘れるのではなく、原爆とはどんなにひどいものなのかを僕たちにも伝えようとしているのです。そこに耳を傾けなくては、この世界、いつになったら本当の意味で美しくなるのでしょう。見た目だけではなく。上辺だけではなく。
1940年代、日本では天皇裕仁は神である、そう信じられていると海外に報道されています。「天皇による全世界の支配が神意である」という内容とともに。国民は信じていた様です。戦争で、国の為に死ぬのが日本国民としての正しい行い、と。我々にも理解し難いことなのに、アメリカ人はこの報道を見てなんて思ったのでしょう。きっと狂っていると思ったに違いありません。さて、僕の疑問。天皇は、今でも世界を支配したいと考えているのでしょうか?もし、考えが変わったのなら、どう思っているのでしょう?こう言うことは、あまり考えないでおきます。それこそ、こう言うことを勉強し始めたら、僕の性格上、とんでもない方向に進んでしまう可能性もなくはないので。
1945年7月、アメリカ、人類初の核実験トリニティ実験が行われる。
同年8月6日、アメリカ、広島に原爆、リトルボーイ投下。
同年同月9日、アメリカ、長崎に原爆、ファットマン投下。
アメリカは戦争を終わらせる為に、原爆を使用したと言います。日本の軍事力がそこまで長けていたということなのでしょう。そして、実際に原爆製造、投下に参加したアメリカの科学者や兵士の誰1人として、後悔はしていないと彼らは、言います。そして、8月15日、62年前の日本が無条件で降伏した際、アメリカは完全勝利に歓喜の渦に包まれたと言います。しかし、実際、アメリカは25年間、原爆の真実をアメリカ国内では隠し続けていました。一切の写真,映像の好評を禁じたのです。真実を知るのは、限られた軍人や、研究のため調査をしていた科学者のみです。その調査団は、モルモットの様に被爆者を扱い、決して治療はしなかったそうです。それも上からの命令だったのです。
広島では14万人の命が一瞬で消え、長崎では7万人が亡くなりました。それだけではありません。1946年以降、16万人の人が、被爆が原因で死亡したそうです。白血病、奇形児、流産、早期の更年期障害などに苦しみ、そして亡くなっていく。生きる勇気より、死ぬ勇気を選んだ人も沢山いたと言います。生き残れても、差別され、就職もさせてもらえず、奇形児誕生の可能性の為に結婚すら許されなかったと言います。国が始めた戦争。どちらの国が優れている。時には私欲で争いが起こっています。しかし、始めさせた国は、政府は何の保証もしてくれません。こんな国の為に皆命をかけて戦ったのです。悲し過ぎます。今も生きている人たちは、生きる勇気を選択した強い人たち。今も必死に生きています。後世に伝えることを自分たちの努めとし。60年間苦しみながら。そして、アメリカの兵士たちの中にも、自分のやったことを内心では悔い、苦しみながら生きているのです。彼らも、国に命じられた任務を遂行したのに過ぎないのです。決して、後悔しているという言葉を使わなくとも。
さて、大分長々と書いてしまいました。まずは、自分の目で見て欲しい。かなり惨い映像もあります。しかし、それが現実なのです。
アメリカも「やってはいけないこと」をやったようにしているが、(もちろん表には出さないが、終戦以降募金や、無償で整形手術をするなど色々なボランティアと自称している活動をしてきている。)実際には、湾岸戦争でも核ではないにしろウラン弾を使用し、その地域では被爆者に似た症状を発症している人も少なくないらしい。無実の民間人と、無垢な子供たち。
まず、皆が知っておかなければならないこと。
戦争は、決していい結果を生まない。何も、同じ人間同士で憎みあわなくても良いじゃないか。もう、同じ過ちを犯してはいけない。人間、そこまで愚かじゃないだろ。
今なお、この地球上には広島原爆の40万発分に相当する核爆弾があると言う。